即興的に踊らにゃ、損、損
子供は、いいリズムが聞こえると教えられなくても体を動かし出します。
リズムに乗って跳びはねてみたり、リズムに合わせてスイングしたりするような動きが見られます。このときの子どもの表情は、必ず笑顔です。楽しいから跳びはねるのか、跳びはねることが楽しいのか、その両面が入り混じって、いつもニコニコしています。「人は、本能的に踊りたい生き物である」ことを証明しています。
「リズムダンス」系は、第4学年以下の指導内容として平成10年版学習指導要領から新たに位置付けられた指導内容です。決められた振り付けを覚えて踊るのではなく「即興的に踊る」というところが、ポイントで、決まった踊り方を指導する運動会の表現種目とは、まったく異なる運動と言えます。
「指先が伸びているか」といった、間違えないように踊ることを求めません。器械運動や水泳のように、技能を習得し高めていくのではなく、リズムを手がかりとして、気付いたり感じたりしたことを自由に体で表現できるようにします。
例えば、「ズ・チャ・ズ・チャ」や「ズ・ズ・チャ・カ、ズ・ズ・チャ・カ」というような軽快なロックのリズムに乗って即興的に踊ります。そのとき、指導者が一部の動きをリードし、それを真似して楽しめるようにしていきます。
なお、第5・6学年では、主にフォークダンスを指導しますが、リズムダンスを加えて指導することができるので、準備運動に積極的に取り入れるなどして、心と体のスイッチをONにします。