技能のポイントには絶対に示されない開脚跳びの融合場面

モニタリング・相互作用器械運動系,技能,跳び箱遊び・跳び箱運動,運動遊び

「前の方に手を着けば跳び越せるのに、手が前に出ない」「手で体を支えることはできるのに、突き放すことができない」など、開脚跳びのポイントは理解していても動きの融合局面での体の動かし方を感覚的に身に付けていないために、跳び越せない結果になることがよくあります。

例えば、踏み切ってから着手までの身体の投げ出しの感じや、跳び箱を跳び越すため腕を支点にした体重移動の感じが分からないなどが、その原因として挙げられます。これは、開脚跳びの技を構成している個々の動きだけでなく、それぞれの動きの間にある融合局面においての運動経験が足らないからです。そのため、この時点で「踏切をしっかり!」などといくらはっぱをかけ出ても効果がありません。そもそも「『しっかり』って、なに?」とツッコミを入れたくなります。

手で体を支えるときの感じを経験できるようにするためには、かえる逆立ちを取り入れて、できる→長くできる→足をたたける、と進めたり、横跳び越しで腕や肩への体重の乗せ方、腰が上がった時の腕を突っ張る感覚などを磨いたりしていきます。さらに、「助走の無い開脚跳び」と同じ構造をしている馬跳びで、開脚跳びと似た感じを磨けるようにします。手と足の交互のジャンプのタイミング、突き放しによる身体の切り返しが遊びながら経験できるようにしていきます。

運動遊びに戻って、動くときの感覚を磨くことは、大事なのです。体の投げ出しや突き放し動作には、1・2年生で取り上げた2つ繋げた跳び箱にまたぎ乗ってから、手で支えて体重を移動させながらまたぎ下りまで「何回で越えられるか」などの運動遊びでの動きに立ち戻ることも必要です。

開脚跳びへのチャレンジは、このあとから、ということです。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

最新ヒントのメール配信をご希望の方は、こちらから登録できます。