「分かる」ための資料提示は、子供の学びにプラスになる

マネジメント・直接的指導,学習内容,教師行動学習課題,指導者,環境

体育の学習では、様々な資料を提示することで視覚的に思考を促すことができる場合が少なくありません。「校庭には黒板がないから、無理ですよ。」とは言っていられません。

「こういう運動をするんだよ。」と言葉で言われてもピンと来ないときでも、図があるだけで「ああ、なるほど。」と合点がいき、その後の学習がスムーズに進みます。例えば1・2年生のリレー遊びで「こんなコースがあったら、どうする?」と思考をしたり、紹介したりすることでどんな遊び方があるのかをイメージができ、遊び方の工夫のヒントになります。

跳び箱の置き場所やゲームの場を提示するときにも視覚化することで早く理解できるので、運動する時間を確保できます。少し手間ですが、事前に体育館の床に印を付けておいたり、授業前にカラー・コーンをゲームの場所に置いておくだけで、提示物を見せながら「この青いコーンからスタートして赤いコーン方に向かって攻めます。」と1回説明すれば済みます。このように視覚化しておくと次の体育の時間からは、子供は自分たちで場の準備もできるようになります。

しかし、このとき、子供が見ている提示物と実際の活動場所との上下左右が一致していないと、空間認知の変換を頭の中で行わなくてはならなくなるので、子供によっては混乱します。もし、子供が見ている方向に校舎があるときには、提示物の上側が校舎になるようにすれば上下左右の関係が分かりやすいのです。

掲示したコートが横長で、実際のコートが子供の背後で縦長になって見えてしまうようなときは、朝礼台の前に集合せず、子供が提示物を理解しやすそうな場所に集合して、そこで指導することで認知の混乱を防げます。

なお、提示資料は、毎時間ずっと出しっぱなしにしておく必要はなく、学習が進んだ単元後半ではチラッと見せるだけか言葉だけの確認でもOKです。視覚的な資料提示は、学習課題を見いだすまでの単元前半により効果を発揮するのです。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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