「どんな感じがするの?」っていう問いが大切なタイミング
馬跳びもできなかった3年生から、お手紙をもらった時のコトです。
「この前は、ひみつでとびばこをおしえてくれて、ありがとうございました。おかげで、ずっととべないと思っていたけれど、とべちゃいました! Yabechanは、わたしに、『こうゆうことをいしきしてやるんだよ。』とおしえてくれました。いしきしてやったら、なんと、とべちゃいました! それをいしきしてやっていたら、とびばこがらくにとべちゃいました。そのときは、『なんだ、とびばこってかんたんじゃん。』と思いました。(中略)とべるようになって、うれしいです! 」
本人は、「ひみつ」と書いていますが特別な「ひみつ」があったわけではなく、このときはただ「かいきゃくとびって、どんな感じがするの?」と、問いかけ続けていただけです。
数枚重ねたマットに両手を着いたまま支持するようにして何度かぴょんぴょんしたあとで、段の高さが違う2台の跳び箱を並べた場に挑戦します。2台の段差が大きかったり小さかったり、2台目の跳び箱が長かったり短かったりいろいろですが、どれも開脚跳びができないようにした場です。
助走せずに1台目の跳び箱に両足を乗せてから2台目に両手を着いて、開脚跳びと「似たような感じの動き」だけをいろいろな場で楽しみます。そのうち「開脚跳びって、こんな感じかも!」とできそうな気がしてきて、普通の跳び箱で開脚跳びをやってみたところ、「とべちゃいました!」となったようです。