互いにズルをしないということも学びです

学習内容学習指導要領,態度

小学校体育科の学習指導要領に審判についての記載はありません。小学生に正しいジャッジを身に付けられるようにすることが困難だという判断でしょう。したがって、小学校の体育の授業の中で「審判をすることができるよう指導する」ことは、なくてもいいことになります。

審判を全員に学習させなければならない理由はありません。しかし、実際にはボール運動系だけでなく、陸上運動系でも審判役っぽい子供が何人も出てきます。リレーのときの「よーい、ドンッ!」と言う子供などです。

ボール運動系の学習は、規則やルールを守り合って集団対集団で勝敗を競い合うことが学習になります。1~4年生では「規則を守り誰とでも仲よく…」、5・6年生では「ルールを守り助け合って…」という道徳とも関連が深い記載は、「学びに向かう力、人間性等」の内容です。ボール運動系では、規則やルールをどう守れるようにするかがカギとなります。

イエローカードは、もともとはキャプテンが持っていて自分のチームの不正行為に対して出すものでした。そのことからも分かるように、審判の存在があるから規則やルールを守るのではなく、プレーしている自分が規則やルールを守って「ズルをしない」という態度を育てることが第一です。

まず、チーム内のセルフジャッジで「ズルをしない」態度を身に付けていきます。1・2年生の子供でも、あえて審判役を言わなくても知らずのうちに審判っぽい活動をやっています。その後、審判の役割を特別に決めることなく、誰もがその役をしながら、自分たちが「ズルをしない」ゲームをしていくようにつなげます。

3年生以上になると、チーム同士が交代して審判を行ったりすることもが考えられますが、運動するスペースなどの条件があれば、たくさん運動できるセルフジャッジのほうがOKです。

なお、5年生以上なら、審判としての相互評価ができるように試しのゲームを全員で見て「どうだったか?」と確認し合うこともできます。ナイスプレーとともにナイスジャッジの視点を振り返りの活動に入れたりしておくと、どのような観点でジャッジすることがよいのかに気付いていきます。

ボール運動系にも陸上運動系にも、学びに向かう力・人間性等の例示に「勝敗を受け入れる」とあるので、「ズルをしない」公正な態度も身に付けられるようにしていきます。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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