「いま、電球を取り換える」のは、その行動に必然性があるから

子供の学び学びに向かう力・人間性等,学習課題,思考力・判断力・表現力等,態度,環境

このごろはLEDが普及していちいち電球を取り換えるような作業は、めっきり減りました。

しかし、この電球を取り換える動きを誘発しているのは、切れた電球です。つまり、切れた電球が周囲の環境としてその場に存在していたからこそ、その人は、本人の意思にかかわらず電球を取り換えるという動きを引き起こされているのです。

しかし、電球が切れたという環境だけでは、その人が「いま、電球を取り換える」行為に及ぶ必然性がありません。近くに人がいれば「きっと、やってくれるだろう。」と思って、自分が「いまは、やらない。」という選択ができますし、昼間だったら「いま、やんなくても大丈夫だ、明るいから…。」となるからです。

もし、「いま、電球を取り換える」気持ちになったとしても、肝心の電球が家にストックされていなければ、買いに行かなくてはなりません。この買いに行く行為には必然性がありますが、買ってくるためには、そこに販売店があるかどうか、電子マネーが使えるかどうかなどの条件も加わります。

かくして、「いま、電球を取り換える」動きを起こそうとしても、それを達成することを阻害するような要因も環境の中に数多く存在していることも明らかで、結局、「じゃあ、あとでいいや。」と「いま、電球を取り換える」ことはしません。「あとでやればいい。」という判断を「いま、電球を取り換える」に変容させるには、環境を構成するだけでは説明しきれません。行動を引き起こす条件があるはずです。

それは、「いま、この時に電球を取り換えたい!」という気持ち、すなわち「やってみる」という感情です。電球が切れていることに関心をもち、それを課題と捉えて自ら主体的に解決しようとする意欲です。特に初めて電球を取り換えるような局面を迎えた場合、これまで未経験であることから見よう見まねで「やってみる」ことになるからです。これまでの電球についての見方・考え方を働かせることになります。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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