考えすぎて、その邪念がミスを誘発する

こども,子供のからだ学習課題,思考力・判断力・表現力等,態度,発達

運動を司っている小脳は、記憶や感情にも影響を与えているようです。

運動するときに自分がリラックスできる音楽を聴くことで小脳が活性化し、その後のパフォーマンスにも大きな影響を与えると考えられているからです。こうしたリズム感は人間の邪念を取り払い、無意識に身体が動く状態に持って行ってくれるツールなのです。

いざ運動に取り組むもうとするときに「考えすぎる」とたいていは失敗してしまいます。

例えば、走り幅跳びで、助走のスタート前に、何やらいろいろと考えてしまい、「7歩で行くんだよな。踏み切ったら手は上の方だったな。その間に胸をそらすんだった。そして、安全に着地するんだ。あ~、でも、なんかファウルしそうかも……」などと頭に浮かんできたときには、ほぼ100%ミスります。練習のときならまだしも、「1回だけ計測する」というような緊張感の中での試技には、大きく影響します。

こうした邪念は、運動するときの最大の敵なのです。 オリンピックに出場するような選手でも、試技前の緊張はあります。それを和らげる方法は選手によって様々です。

例えば走り幅跳びの選手が、観客に向かって手拍子を促すシーンを見かけますが、これもその一つで、会場が自分のリズムと一体となり「みんなが自分を後押ししてくれる」と感じることで最大のパフォーマンスを生み出せるとその選手は思っているのです。逆に、テニスのサーブの時などには、観客は静かにするのがマナーになっているので、どのプレーヤーも観客を味方にできないことになります。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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