童謡「かわいいかくれんぼ」に見るひよこのメタ認知能力
こども,子供の学びメタ認知,主体的・対話的で深い学び,学習課題
「黄色いあんよが見えてるよ」とアドバイスをもらったひよこは、「よし、今度こそっ!」とかくれんぼに再び挑もうとします。足が見えていたくらいでやめてしまうほど、つまらない遊びではないことを知ったからです。
しかし、どのようにしたら自分のあんよを隠せるか、手がかりが見付からないひよこは、とりあえず周りの友達が、どのようにして隠れているかを第三者的な立場から見ることにしました。潜在化していたメタ認知能力が発揮される時がやってきます。
ひよこは、すずめがかくれんぼをしているところをよ~く見てみました。「あれ?」 なんと、じょうずに隠れたはずのすずめでも、茶色い帽子が見えているではありませんか。
しかし、ひよこは、「でも、足は見事に隠されているな」と自分の課題と比較しながらすずめのよいところを見付けます。
また、こいぬがかくれんぼをしているところをよ~く見たときも、「かわいいしっぽが見えちゃってるけど、やはり足は見えないな」と、すずめを見たときと同様に自己の学習課題と照らし合わせるようにしながら、気付くのです。
このようにしてひよこは、友達のよい動きを取り入れることで、黄色いあんよを鬼から隠すという課題に関しては、おそらく解決の方向に学びが進んでいきます。
しかし、悲しいかな自己概念が形成されていない今のひよこには、黄色いあんよを隠すことばかりに集中するあまり、自身の黄色い帽子やしっぽが見えるようになってしまったことには、まるで気付かないという可能性もあります。
かくして、ひよこの「かくれんぼ」に対するリベンジは、表向き失敗に終わるかもしれません。
しかしながら、ひよこは自己の課題を認識し、その解決のために仲間からの情報を得たことで「できるような気がする」意欲がわき、再挑戦しました。技能に関してはそれほど高まったと言えませんが、主体的に学ぶ態度や思考・判断・表現は、おおむね満足な状況になったと評価できます。
ここに、ひよこ自身がメタ認知能力を発揮して自分の学びにフォーカスし自分自身の変化に気付いていくという主体的・対話的で深い学びが実現できたと言えます。
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