子供は授業中は、いつでもどこでもだれとでも「振り返り」をしながら学んでいる

モニタリング・相互作用,子供の学び学習課題,思考力・判断力・表現力等,支援,評価

授業の最後に、本時の学びを振り返る時間を取ることがあります。しかし、子供の学びは、いつも細かい振り返りの積み重ねによって成立していると言えます。

1回走ってみては「あ~、途中で足が合わなくなった。2個目のハードルがな~。」という振り返りがあります。1回跳んでみては「いまのは、ちょっと踏み切りのタイミングがイマイチだったな~。だから、着地が変な感じになっちゃった。」と振り返っているのです。このように振り返りは、「次の最適な方法を考えるための学び」と考えることができます。「間違い」を探すのではなく、理想と結果との「違い」に気付いて改善策を練ることができるような支援がポイントになります。

算数では計算問題が10問あったら、1問終えるたびに「さて、この答は、間違ってないかな?」と深く振り返りをすることはあまりないかもしれません。10問をやってから見直しをすることが多いはずです。しかし、開脚跳びを10回やったあとで「4回目のときは、前に突っ込みそうになった。」という振り返りの仕方はありえないです。5回目をやる前に「突っ込み過ぎないように、次は踏み切りをセーブしよう。」などと、その時点で思考しているはずだからです。

子供が主体的に学んでいるときには、クラス全員の動きをすべて見逃さずに評価できるはずはありません。そのため、子供が自分自身で、或いは友達と相互に振り返りができるような能力を身に付けていく必要があります。①運動してみて実際の結果はどうであったか、②本来望んでいた理想と実際とはどのような「違い」があったか、③望んでいた理想になるために次にどうしたいのかの3点について「どうだった?」「どうしたいの?」などの発問によって思考力や判断力を促していきます。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

最新ヒントのメール配信をご希望の方は、こちらから登録できます。