けがの防止には、環境と行動が影響する

学習内容保健,学習課題,思考力・判断力・表現力等,知識

平成17年に広島市と今市市で立て続けに小学生誘拐殺害の事件が起きました。それをきっかけに、その頃から子供に防犯ブザーを持たせたり、通学路に防犯カメラを設置したりする、今では当たり前の社会現象が起きました。

加えて、こうした社会環境の変化には、ハード面の対応だけでなく子供自身の危険予測回避能力の必要性が問われ始めました。そのため、犯罪被害防止に関する内容が平成20年版の学習指導要領から「けがの防止」の中に新たに追加されたのです。

しかし、廊下を走って転んだり交差点を飛び出して車とぶつかったりすることは、「けがの防止」の内容と思えますが、犯罪被害については、「けがの防止どころの話じゃないじゃないか。」と感じる人もいるかもしれません。犯罪被害防止を「けがの防止」という同じ単元で扱う、その理由は何でしょうか。

学校でのけが、交通事故、犯罪は、起こる原因に共通点があります。それは、「環境」と「行動」です。

廊下が水で濡れている「環境」で走ってしまう「行動」を起こすことでステーンと転びます。見通しの悪い「環境」たる交差点で飛び出す「行動」から交通事故になります。犯人目線に立つと、誘拐すべきターゲットに近付きやすい、つまり中に入りやすく他人から見えにくい「環境」があり、その場所に危険が潜んでいると分からずに回避できない人の「行動」が、被害に遭うという構図を生みます。

単元を通して「環境」と「行動」を押さえておかないと、意識化から習慣化を経て態度化に至るまでの「けがの防止」につながっていかなくなってしまうのです。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

最新ヒントのメール配信をご希望の方は、こちらから登録できます。