「その特性に応じた・・・」授業の作り方

マネジメント・直接的指導,学習内容学習指導要領,学習課題,指導者

運動の楽しみ方は、その特性によって様々あるので、何をねらいにして運動を取り上げるのかを明確にしておく必要があります。

体育科の目標に「その特性に応じた各種の運動の行い方・・・」とあることから、それぞれの運動の特性を知らずして体育の指導はできません。

あまり経験したことがない運動を取り上げる場合は、「どうやってやるんだろう。」「どのように体を動かすんだろう。」ということが子供の学びの中心となるので、その運動を経験することそのものが大事になります。「どう楽しむか」という楽しみ方までねらわなくてもいいレベルです。

ある程度の経験がある運動を取り上げるときは、いくつかの楽しみ方があり、その一つが「模倣」です。

ヒーローの真似に始まり教師の真似、友達の真似など、何かになりきって即興的に運動を楽しむ方法です。動き方が分からない状況はあっても「できない」ことがないので、「模倣」することで楽しむことが可能となります。

「模倣」は、幼児でもできる運動特性があるといえます。1人で勝手になり切って遊んでいる幼児を見かけることはよくあります。

これ以外にも「競争」「達成」「克服」などの楽しみ方があります。

「競争」は、他者との競争、タイムや距離、回数などの記録との競争を楽しむ方法です。かけっこやなわとびなどの易しい運動遊びでも「競争」して楽しめます。「達成」は、これまでできている運動をもうちょっと「じょうずに」「かっこよく」「リズミカルに」などレベルを上げようとする楽しみ方です。ハードル走のフォームをよくしたい、短なわで違う跳び方ができるようになりたいなどです。

そして、「克服」は、できないことをできるようにする楽しみ方で、できない逆上がりやできない平泳ぎに挑戦することを楽しみます。ただし、「克服」しきれずに「できない」まま終わることもあるので、「克服」の失敗を積み重ねるのはNGです。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

最新ヒントのメール配信をご希望の方は、こちらから登録できます。