鬼遊びの連携した動き「はさみうち作戦」

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世界中のどこへ行っても鬼ごっこという遊びが存在するのは、「そもそも動物は、本能として追いかけっこをすることが好きだから」という説があります。

サル山の子ザルは追いかけっこで遊んでいますし、トラの赤ちゃんも必ずそういう遊びをすることから、鬼ごっこは、「ある民族の文化が起源となって世界中に伝播した遊びではない」という考え方です。

1・2年生のゲームの内容として取り上げられる鬼遊びでは、「1人の鬼が子を捕まえると鬼が交代する」という「一人鬼」が最も基本的な遊び方となります。準備運動代わりにクラス全員で行われることも多い「一人鬼」ですが、クラス全員が走れる広さで1人vs30人という状況では、逃げ切れるかどうかのハラハラドキドキ感が薄くなります。

そのため、こうしたクラス全員で行う「一人鬼」から脱して、5人くらいのグループで行う「一人鬼」に切り替えていかないと鬼遊びの学習が始まりません。

その後、鬼を2人に増やすなどの規則の工夫をしていくと、鬼遊びの様相が一変します。5人のうち2人が鬼となっただけで、逃げる子には大きなプレッシャーがかかるようになります。「逃げ切ったと思ったら正面にも鬼がいた」という局面が生まれるのです。

しかし、これを鬼の立場から考えると「うまく捕まえるにはどうするか」という学習課題の解決につながります。鬼が2人いるよさを生かして子をつかまえる連携した動きができるようになるからです。

これがチームプレーの芽生えであり、今後のボール運動系の動きに発展するので、今のうちに、この動きのよさに気付くようにしていきます。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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