鬼遊びでは、子を家から引っ張り出す環境が必要となる

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限られた一定の区域の中で鬼に捕まらないようにただただ逃げ惑う子に対して、「あいつらをとっ捕まえて、喰ってやる!」とばかりに鬼が襲い掛かる構図の鬼遊び。基本的には、鬼が攻撃、子がひたすら逃げるという仕組みです。

しかし、鬼に連係プレーをされると子は、ひとたまりもありません。一網打尽にされてしまうことさえあります。ですから、子にとっては、自分の家(陣地とも言う。)から出ないことが最も安全な策になります。

鬼は家の中に入れない約束だからですが、それでは遊びが成立しないので、10カウントなどの規則を工夫して、子が家から出なければならない必然性を生み出さなくてはなりません。

宝取り鬼では、この様相が一変します。ずっと家に残っていたのでは、いつまでたっても鬼ヶ島にある宝を取ってくることはできません。ですから、子は、勇気を振り絞って鬼のいる危険な世界にどうしても出かけて行かなくてはならないのです。それまで逃げ惑うしかなかった子が、鬼に対して牙を剥いて向かって行くようになるのです。

こうなると、鬼は、半ば捨て身で果敢に攻撃してくる子に翻弄されるようになり、完全に防戦一方のディフェンスに追いこまれてしまいます。 自分のラインを突破された鬼は、あまり深追いしません。深追いしている間に、違う子の攻撃が次々繰り返され、そのうち守備が破綻すると分かっているからです。

これには鬼がチーム一丸となった連係プレーをできるかどうかがカギとなりますが、鬼が子をマンツーマンで捕まえようとしているうちは、こうしたチームプレーは、出てきません。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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