たくさん遊びまくって、つちふまずを形成する
「土踏まず」は、足の裏の地面につかないアーチ状の部分です。
この部分がクッションとなって体重を支え、体のバランスを取っています。赤ちゃんには「土踏まず」がありませんが、成長に伴って立って歩いたり走ったりできるようになってくると次第に「土踏まず」が形成されてきます。
二足歩行の人間にとって「土踏まず」は、とても大切な役割をしています。
足の裏にアーチを作ることで地面から受ける衝撃をやわらげ、クッションのような役目を果たしているからです。いわゆる扁平足の人は、クッションがないので足を傷めやすく、それで苦労している人も少なくありません。
また、人間は、ほかの動物に比べて足の親指が大きく発達しているため足の指にも力が入りやすいので、立って歩くのに都合のいいように「土踏まず」ができていきます。そのため「土踏まず」は人間だけにしかありません。
二足歩行をしないほかの動物たちのなかには、「土踏まず」の代わりに“肉球”という別のクッションを持っている動物もいます。
子供のうちは「土踏まず」がなくても、痛みが出やすい・足が疲れやすいなどの支障は出ない可能性が高いですが、それは、体重が軽いために「土踏まず」がなくても体のバランスが取れてしまうからです。
しかし、そのままにしておくと立つ・歩く・走る・跳ぶなどの基本的な動きを行う上で体全体に負担がかかります。その結果、ひざや腰、首など様々なところに痛みが出るようになります。
体が大きくなればなるほど負担は大きくなるので、幼少期からの多様な運動遊びが大切であると言えます。