シンクロすることを楽しむ

学習内容器械運動系,学習指導要領

シンクロナイズド・スイミングでなじみとなったシンクロ。シンクロの意味は、同時とか同期、同調(synchronize)です。

しかし、昨今の技術向上は目覚ましく、曲や人にシンクロしているだけでは得点に差がつかないので、アーティスティック・スイミングという競技名に変更されました。プログラムされたAIならばシンクロは完璧ですが、人が演じる以上、芸術性が重視されるようになったからです。

学習指導要領には、「シンクロ」という言葉は記載がありませんが、5・6年生の器械運動でシンクロを学ぶことができます。

例えば、マット運動で、ペアになって同じリズムで前転をしてみたりグループで同じ技を繰り返してみたりします。友達の動きとシンクロさせることになるので、自分の都合のいいリズムではできなくなり、同調させるために動きを調整する技能が求められます。

鉄棒運動でも、「腕立て跳び上がりからツバメの姿勢になって静止し、前回り下り」という技をペアで同調させることを課題とする学習もできます。発展技に挑戦したのに、いつまでもその技ができなくて学習が飽和状態になってしまっているケースでは、その子供ができる基本的な技について、リズムをそろえるなど「違う条件でも技ができるようにする」ことにめあてを修正していくように助言もできます。

器械運動のほか、その特性がある表現運動はもちろん、体つくり運動でもシンクロを目指した課題解決の学習はできます。ただし、器械運動の中でも跳び箱運動と、シンクロのご本家のような水泳運動では、安全の保障ができにくいため取り上げません。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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