「投げる」は、人間だけが行う動き?

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「投げる」動きは、人類がその歴史において狩猟や戦闘の手段として独自に開発したオリジナルの技術と考えられます。人以外の動物が走ることや跳ぶことはあっても、物を「投げる」ことはあまりやらないからです。

走ったり跳んだりすることに比べて「投げる」技能は特殊性を帯びていることが要因です。そのため、「投げる」動きの経験があまりできていない場合、投げる手と同じ側の足を踏み出したり投げる方向を向いたまま手だけで投げたりするなど、1・2年生のうちから大きな個人差が見られます。

「投げる」は身近な運動ですが、少しでも上手に「投げる」ためには、遊びの中でたくさん経験しておく必要があります。運動遊びの少なさが指摘されている現代において「投げる」動きは、継続的に経験を積まないと身に付きにくい運動と言えます。

「投げる」動きの構造は、腕の引きに加えたステップによる体重移動までを含む動きによる下半身の運動エネルギーの上半身への転移が前半にあります。中盤ではボールに加速度を加えるため投球方向への腕の振り下ろしまでの間に水平方向への肩や腰の回転を生じさせます。そして、体の捻転やムチ動作によりボールにエネルギーを加える総合的な動きを行い、最後にボールをリリースした際に必然的にフォロースルーを行う動作と言えます。

しかし、こんな細かい技術をグダグダと説明して投球フォームを矯正していくよりも、いろいろな用具をどんどん投げる遊びや少し上をねらって投げる遊びを仕組んでいく方が、「投げる」技能は早く身に付きます。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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