ミレニアム・ファルコン号と蛙との判断力の差

こども,子供のからだ,学習内容学習指導要領,思考力・判断力・表現力等,技能,評価,跳の運動遊び・跳の運動,遊び

ハン・ソロが乗るミレニアム・ファルコン号が光速の1.5倍のスピードで移動するためには、事前に細かな計算をする時間が必要です。星と星との間を抜けるルートでないと、星にぶつかって木っ端微塵になってしまうからです。また、ハイパー・ドライブが故障しているとこの方法での移動ができないため、敵に捕まってしまうリスクが高くなります。

一方、蛙には、自身の身長の何倍もの距離を跳ぶことを数回繰り返すことで敵から逃げ切る能力があります。蛙は、自分の頭部の1.3倍以上の間が無いと跳び出さないことが知られています。

「どっちへどのくらいの力で跳んだら、あの草と木の間を通れるか」を一瞬で計算して跳んでいるのです。着地する前に「次にどの方向へ、どこまで跳べばいいか」を予め計算しておいて、着地と同時に踏み切りができるようにしています。

蛙の場合、のんきにしていると、自分の命がいくつあっても足らない状況になるからですが、ミレニアム・ファルコン号も帝国軍から逃げるためには、のんきにしていられません。しかし、敵から一気に逃げるという能力は、ミレニアム・ファルコンよりも蛙の方が高いと言えそうです。

1・2年生の「跳の運動遊び」で扱う連続跳びでは、同じリズムで跳べないような場づくりも重要です。ゴムを高く張ったり低く張ったり、隣のゴムとの間を変えてみたり、連続で同じように跳べない状況を作り、そのバラバラな動きを続けること自体を楽しめるようにします。

子供から見た運動の特性を考えずに大人からの見方しかできないと、「トン、トン、トン…」と同じ行い方でリズムよく跳んでいることが身に付ける技能だと考えてしまうため、子供にそれだけが「よい動き」だという誤った評価観が形成されます。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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