やりにくい後転を、もっとやりにくくする方法

学習内容マット遊び,マット運動,器械運動系,技能,指導者,身体,遊び,運動遊び

後転が得意でない子供に、回転する前か手のひらを上に向けて親指を耳にくっつける姿勢を用意させて、後転につなげようとしてしまうことがあります。

一般的に言われることもある「おそばやさんの手」のような形です。実際には、そばのせいろを何枚も積み重ねてあるお盆を手のひらに乗っけて自転車に乗って配達するなどできないようです。

それはさておき、以前から知られているこの「手のひらを上に向ける」構えは、回転したときの手のつき方を意識すればするほど手を頭の後ろに構えようとしてしまいます。その結果ひじが上がり、背中が丸くならずに反ってしまいます。そこに「もっと勢いつけて!」と回転不足を指摘されると、回転を始めるときに首を後方に「えいっ!」と倒して勢いをつけようとするため、さらに背中が反ってしまいます。それでも「背中を小さく丸めて!」と指示されているので、後転ができない子供ほどより困難な課題へ挑戦し続けていくように、指導者が仕向けていることになります。

できない回転はさせず、手でマットを押し戻す感覚を「ゆりかご」で遊びながら十分に経験を積んでいくことが大事です。「ゆりかごは、ここでキュッと力が入るんだ。」「ずっと体を丸くしていたんでは、ゆりかごは無理だ。」などを言語化して動きの感じを意識できるようにします。起き上がった正面に友達に立っていてもらって、友達の手のひらとタッチして後ろに転がり、「ゆりかご」を繰り返すなどの遊びOKです。

「自分の体をどのように使うと回転の勢いがつくのか」をマット遊びの中から経験的に身に付けていくことが必要です。遊んでいるうちに、「後ろに転がるときは、踵とお尻が遠いほうが、勢いがつくんだな。」「膝を蹴るようにすると、おしりが上がるから後ろに転がれるような気がする。」と気付くようになります。1・2年生のうちに徹底して遊ばせたい動きです。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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