中学年の表現の技能をどう見るか

モニタリング・相互作用,学習内容,教師行動技能,指導者,表現,評価

アンケートを取ると「指導しにくい運動領域」として必ず上位に入る表現運動。開脚跳びやクロールのようには技能のイメージがはっきりしていないため「できた」「できない」が分りにくいからです。

しかし、授業者としては避けては通れないので、どのように指導し評価するのか教材研究が必要です。

1・2年生の表現遊びでは、動物や乗り物などを扱いますが、1・2年生の場合「象」を始めたら、最初から最後までふつうの「象」になりがちなので、子供たちが選べるような「変化」を準備しておいて、散歩→水浴びのような「変化」がつけられるように支援します。

3・4年生で扱う表現運動の中の表現の例示は、2つに分かれています。一つは、「具体的な生活からの題材」で、料理、洗濯などの変化する様子を捉えるようにするもの、もう一つは、「空想の世界からの題材」で、〇〇探検などで多様な場面を捉えるものです。

3・4年生でも、「変化」を自分たちで生み出すことは難しいので、まずは、「変化」が最初から組み込まれている洗濯などの具体物から始めます。洗濯機に入れられ、水をかけられて、ぐるぐる回されて、ゆすがれて、しぼられて、最後に干されるというようにストーリーがだいたい決まっており、あらかじめ「変化」が含まれたひと流れの動きができます。

しかし、宇宙探検で宇宙遊泳はできても、そのあとの「変化」まではなかなか考えつきません。しかも、1・2年生で学んだ動物や乗り物に比べて動きの特徴を捉えにくいので、3・4年生のやや進んだ段階で扱う題材であると言えます。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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