リズミカルに走り越えるハードル走の課題解決
ハードル走は、ハードルがコース上に置かれているだけで、普通と同じように走れないことに面白さがあります。
1・2年生では、いろいろな間隔に並べられたいろいろな障害物をクリアしながらいろいろなリズムを楽しみます。3・4年生になると一定の間隔に並べられた小型ハードルで一定のリズムで走り越えることがめあてになります。一定のリズムとは、動きが途切れずに連続して動く状態です。
5・6年生では、「リズミカル」に走り越えることがめあてです。短距離走とは異なる運動の方向変換をするために踏み切る足を決めて、合理的でなめらかな動きとなっていれば、「リズミカル」です。そのため、「リズミカル」に走り越えられるような仕掛けが、課題解決の場に必要になってきます。
20年版の解説では、「上体を前傾させる」などフォームを内容の例示がありましたが、29年版では、「最後まで、体のバランスをとりながら真っすぐ走る」と改訂されています。フォームを云々するよりも「リズミカル」に重点が移行しました。より誰でもが楽しめるハードル走の学習に変わったと言えます。
そのためバランスをとってリズムをつかみやすくするためインターバルを1歩にした練習コースや、リズミカル感を味わえるよう自分に合ったインターバルと同じインターバルの小型ハードルの練習コースを作って、課題解決に取り組んでいけるようにします。
いつまでも「歩数が合わない」と言っている子供には、「歩数を決めてから場を選ぶ」などの方向性を示し、「第1ハードルまでの全力走」を練習の方法として選択できるようにしていきます。