全学年で「水遊び」の学びを取り入れる
プールでの学習では、準備運動後に必ず「水慣れ」を設定します。
1・2年生の技能である水かけっこや水中ジャンケン等は、そのまま「水慣れ」になります。主運動が「水遊び」であるため「水慣れ」として扱うかどうかは、どのようなねらいをもって運動させるかによります。
1・2年生の石拾いや輪くぐり等の技能は、3年生以降の「水慣れ」として授業で取り上げてもOKです。また、3・4年生で扱うけ伸びや背浮き、連続したボビング等の技能を5・6年生の「水慣れ」で取り上げることもできます。
このように、6年生でさえも1年生の技能である水かけっこを毎時間のように扱うことからも分かるように水泳運動系は、下学年の技能の内容を積極的に取り入れていく特徴のある運動領域なのです。
「水慣れ」のときに弾んで動ける曲やゆったりした曲を流してリズムに合わせて顔を洗ったり、もぐったり、浮いたりする「リズム水遊び」や「リズム水泳」を取り上げてみてもおもしろいです。ペアやトリオになって1・2年生では仲よく運動したり、3・4年生では励まし合って運動したりして、「水慣れ」とともに水中での感覚づくりにつなげるようにしていきます。
5・6年生では、仲間と動きを揃えたシンクロする動きや2人で対応する動きなどを繰り返したりする即興的な「水慣れ」もできます。