ろくぼくでの動きとボールを蹴る動きの関係

こども,子供のからだ器械運動系,発達,身体,遊び

ろくぼくは、姿勢の矯正や身体各部のトレーニングを目的につくられた補助器具です。

ろくぼくを使った胸郭を開く運動が結核予防に効果的とされたこともあり、小学校でも盛んに取り入れられました。のちに陸軍の軍事訓練にも採用されるようになります。

学習指導要領上、固定施設を使った運動遊びに例示されているろくぼくは、1・2年生で主に扱われます。また、登り下りしたりぶら下がったりできることから、3・4年生では、器械運動ではなく、多様な動きを作る運動の中で、移動する運動や力試しの運動として扱うことができます。

ろくぼくにうまく登れないうちは、片足を引っ掛けたところと同じ高さの棒にしか逆の足が掛けられません。階段にチャレンジする幼児が、一段ずつ上るのと同じ動きです。

手の動きもこれと同じようになり、つかんだ棒と同じ高さにある棒しか逆の手でつかめません。うんていで、一段ずつ進んでいくのと同じような動きになります。

しかし、腰を中心にして捻る動きが身に付いてくると、ろくぼくでも左右交互に手足を出して登れるようになります。このときの腰の捻りは重要で、サルがスルスルと登っていくように手足が連動して、出した足とは逆側の手で登っていく動きになってきます。

この動きは、腰を境に上半身と下半身を逆方向に捻ることができるかどうかにかかっています。この動きが転移すると、右足で蹴ったときに左手が自然と前に出るような腰の捻りを使ってボールをうまく蹴ることもできるというわけです。

ろくぼくでの動きは、ボール蹴りのバロメーターにもなるということです。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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