視覚的に有効な板書を工夫する

マネジメント・直接的指導,教師行動学習課題,指導者

体育館にはホワイトボードが壁面に設置されている場合があるので、板書や資料の掲出をすることは可能です。

校庭では、そのような設備がないので、移動式の黒板などを持ってくるか、どこかにぶら下げる等の工夫が必要になります。子供たちの学びに視覚的な情報が有効であるとするならば、「校庭には黒板がないから…」という理由で、何も提示しないのは、単なる言い訳にしかならないです。

板書の機能を確かめてみると、大きくは、次のようなことが挙げられるでしょう。

① 子供たちが本時の流れを把握できる。

② 教師がねらいに応じて、指導内容を明示する。

③ 子供の発言をから交流や相互理解を促進する。

つまり、身に付けられるようにしたい内容のみならず、子供が学びを主体的に進められるようにしたり、対話的な学びを促したりするといった機能があります。


 ねらいと振り返りは、その2つがきちんと対応していることが重要です。子供の発言や学習状況を取り上げる際は、指導のねらいに基づいて子供の学びを促すため、構造的に整理して板書することが大切になります。

単元の後半になると板書事項や掲示物が増えていくことにもなってしまいますが、必要のないものは、毎時間掲出する必要はありません。例えば、1時間の学習の流れが分かってきたなら、その掲示物は子供にとって必要ではなくなります。ただし、公正・協力、共生、安全にかかわる内容などは、いつでも見えるようにしておくこともあります。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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