「示範なんて、できません」と言えますか?

マネジメント・直接的指導,教師行動技能,指導者,支援

運動が嫌いな子供がいるように、先生の中には運動が嫌いだったりあまり得意な方ではなかったりする人もいます。それでも、小学校教員としての仕事なので体育の指導をしなくてはならない場合があります。

しかしそこに「子供たちに見本を見せられない。」という悩みが生じると、「示範ができないので、体育の指導は苦手。」という思考回路が生まれます。

教員の性格として、自分が知らないことやできないことは、教えられないという考える向きもあるでしょう。でも、先生と言ってもスーパーマンではないので、示範ができないからといって指導から逃げてはなりません。高校の保健体育科の教員でも、柔道は得意でも鉄棒が苦手という人もいるくらいです。

子供は、先生の見本となる動きがなければ学習できないかと言えば、そんなことはありません。

1・2年生なら友達の動きを盗み見るようにして、「はは~、あれなら私にもできそうだ。」「なるほど、ああやったらいいんだな。」などと、いろいろな動きに挑戦していきます。5・6年生の器械運動の技や陸上運動のフォームなどは、タブレットなどのICT機器を使ってそれらの動画を授業中に見ることもできるようになりました。

いちいち教員が示範を見せて「こうやるんですよ。よく見てなさい。分かりましたね?」と指導していた時代は、とうに終わっています

子供は、動きを見て分かることはあっても、その動きができるかどうかは、別の話です。できるためには、どのような動きの感じがするかを手掛かりに自分が繰り返しやってみることが欠かせません。示範ができないことを心配するより、動きに挑んでいる子供に、悩んでいる子供にどうかかわって、主体的な学びを支えるかを考える方が大事です。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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