バリエーションを広げて運動を楽しむ

モニタリング・相互作用,子供の学び学習課題,思考力・判断力・表現力等,技能,指導者

ロール・キャベツは、ブイヨンをベースにしたスープでいただくメニューが一般的ですが、必ずしもこれだけがロール・キャベツと呼べる料理ではありません。

英語でcabbage rollと記述されるのでロール・キャベツは和製英語です。「キャベツが巻いてある」という大原則さえ崩さなければ、様々なバリエーションを考えることができます。

例えば、中身をケチャップライスにする、上からチーズをかける、おでんに入れてしまうなどです。

こうしたバリエーションは、基本となるロール・キャベツをある程度作れるようになってから、つまりレパートリーの一つとしてできるようになったころから工夫を加えることができ、そこから自分好みの料理になっていくのです。

ロール・キャベツのバリエーションを楽しめるようになってくると、「ブリ大根でも試してみようかな」という意欲につながっていきます。

しかし、ブリ大根の上からとろけるチーズをかけるような工夫はバリエーションとは言えず、また、おでんの中に入れるようなことも元々のよさを打ち消してしまう「よくない工夫」です。

ブリ大根にはロール・キャベツほどのバリエーションを見付けるのは難しく、工夫したくても工夫しにくい料理といえます。  

1・2年生の多様な動きをつくる運動遊びで扱う「用具を操作する運動遊び」は、フープの投げ方、転がし方、回し方などどれをとっても方向、速さ、大きさなどそのバリエーションを工夫して楽しみやすい運動です。

しかし、「体のバランスをとる運動遊び」は、いろいろなバランスの取り方をしても、その行い方にあまり工夫できる余地がないので、指導者がリードして進める場面がやや多くなります。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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