健康と運動とのかかわりから学びをつくる

学習内容保健,学習指導要領,思考力・判断力・表現力等

3年生以上で学習する保健領域。その設定が無い1・2年生でも、「運動と健康が関わっていることについての具体的な考えがもてるよう指導する」ことになっています。

そのため、「運動すると心臓がドキドキ、息がハーハーするね。」「たくさん運動すると体が丈夫になるよ。」など、運動と健康の関係について触れていかなくてはなりません。3年生から保健領域で学習する運動、食事、休養及び睡眠という健康の3原則と運動との関わりを考えることにつながるからです。

保健領域で運動の必要性を理解した後、将来の健康な生活のために運動を日常化することへとつなげたいところです。しかし、3原則のうち食事と休養及び睡眠が実践しやすい内容であるのに比べ、運動の日常化は大人でもなかなかできません。ここにも保健領域と運動を関連させなければならない意味があります。

「体ほぐしの運動」のねらいに「心と体の変化・関係に気付く」があるので、まずここを入口として保健領域と運動を結び付けていきます。運動を通して自分の体の状態に気付くことにより、その後の保健領域で、食事、休養、発育・発達、けが、病気、喫煙・飲酒などとの関係を学んでいけるようにします。

こうしたことを通して「心と体の一体として捉え」という体育科の目標を達成させていくことになるので、保健領域だけが各学年での指導内容と配当するおよその授業時数が定められているのです。保健領域は3・4年生の2学年間で8時間程度、5・6年生では同16時間程度が扱われていないとOUTです。

当然ですが、計画的に学習しない「雨が降ったから保健をやろう!」は、論外です。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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