カラーコーンの使い道は、いくらでもある
道路工事の現場などで赤い円錐形のものがいくつも並んでいるのをよく目にします。パイロン(pylon)とも呼ばれますが、円錐のことを英語でconeということからコーンとして名が通っています。
授業で使われるコーンは工事現場のものとは違って、子供のための物という配慮から青や黄色、白などの色とりどりの円錐が作られたので「カラーコーン」と呼ばれるようになったのか、と思うでしょう。しかし、工事現場で使われる赤いcolorのconeが、そもそも「カラーコーン」という登録商標になっているのだそうです。
「カラーコーン」は、運動する場を指定するために置くようにすることで、どの範囲で運動するのかがはっきりするので、汎用性がかなり高い便利グッズと言えます。あまり大きなものは必要なく、子供が手軽に運べるサイズがいいです。本物の工事現場のコーンは、結構、重量があり、子供は運ぶのには適していません。
折り返しリレー遊びのスタートと折り返しに同色のコーンを置くと、どこを回ってどこに帰って来るのかが分かりやすくなります。同じ色というだけでどのコースをどのように走ればいいのか、言われなくても子供自身が判断できるからです。そのため、隣のコースに同じ色が並ばないようにします。
ラインサッカーのゴールに使うなら両方のサイドラインギリギリに大きいコーンを、中央付近にすこし小さめのコーンを置くことによって、大きいコーンまでなら1点、小さいコーンの間なら2点などの規則の工夫ができます。
プールサイドに置いておくと「白いコーンまでビート板を使って泳ごう。」「緑のコーンの向こうからあがりなさい。」という指示もできます。できれば、プールサイドに置くコーンは、柔らかめのものがいいですね。
置いておくだけで、運動会の入退場門や等賞旗の代役もしっかり果たしてくれる「カラーコーン」たち。ふだんから子供がその準備や片付けをできるように指導していきます。