「豚の丸焼き」ができることは、鉄棒運動の役に立つのか

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「豚の丸焼き」は、その形だけ見れば、3年生以上の器械運動の技には発展しそうもない感じがします。鉄棒に「ぶらさがる」だけですからね。

器械運動に例示されている技は、回転の軸が自分の体を左右に貫いていることが多いです。しかし、丸焼きにされる豚の回転軸は、自分の体を頭から足方向に向かって貫くようになっているという「まわる」軸の違いがあります。

逆さまの感覚も味わえる「豚の丸焼き」の状態になるためには、多くの場合、両手で鉄棒を握り、次に片足だけを鉄棒に引っかけてから、もう片方の足を「よいしょ」と鉄棒に引っかけます。これで、「ぶらさがる」状態になり、とりあえずこんがり焼けるための準備ができました。

しかし、膝のあたりを鉄棒に引っ掛けてただぶら下がっているだけでは、頭の後ろ、肩と背中の一部分だけが焦げてしまうことになります。そこで、少し左右にスイングしてみます。「ぶらさがる」に「ふる」を加えた動きを引き出していきます。

片手を離して友達とじゃんけんをして遊ぶことも多いですが、この場合には、鉄棒をつかんでいるほうの腕が伸びきってしまうため肩や頭だけが強く焼かれることになります。さらに、顎が上がって首がダラ~ンとした状態になれば、頭のてっぺんだけが真っ黒こげになってしまいます。

両手で鉄棒を握っているときに、肘を曲げて鉄棒を引き寄せておくような動きをキープできれば、背中全体がまんべんなく焼けるようになります。また、少し高い鉄棒では、「ぶらさがる」までに片足を地面に着けたまま逆の足を引っかけるようにはできないので、両手で握った鉄棒を胸のあたりにグイと引き寄せたまま、両足で踏み切って一気に両足とも鉄棒に引っ掛けなければなりません。

これらの「ぶたの丸焼き」の遊び方は、こんがりと丸焼けになれるだけでなく、「体を鉄棒に引きつける」「足で地面をけり上げる」「あごを引く」「体が逆さになる方向に回転する」など鉄棒運動に発展する可能性がある重要な動きが含まれています。そのため、「ぶたの丸焼き」では、鉄棒運動の技ができるようになるための体の使い方、力の入れ具合などを楽しく遊びながら学ぶことができます。

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