段ボール箱は使いようだが、弱点もある

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リンゴやミカンなどの果物が入っているダンボール箱は、丈夫で手ごろなサイズであるため、体育の学習の中で様々な活躍場所があります。しかし、このダンボール箱には、「消える魔球」として有名な大リーグボール2号と同じ2つの弱点があります。

@読売新聞オンライン

その正体が魔送球である大リーグボール2号は、巨人・星飛雄馬投手の右足によって巻き上げられた土が投げられたボールの縫い目に巻き込まれ、ホームベース直前で縦に変化することでボールが巻き起こす土煙と混ざり合って保護色となり完全に「消える魔球」となります。1969年のペナントレース後半に登場した「消える魔球」は、巨人のV5に貢献しましたが、強風や小雨の日には星投手が登板しないことから阪神・花形選手や大洋・左門選手らライバルたちに正体を80%まで見抜かれてしまいます。

そして、巨人・金田正一選手引退に始まり、中日・オズマ選手が帰国、飛雄馬の親友・伴選手の中日へのトレードなどがあったストーブリーグの間、飛雄馬の父で中日のコーチだった一徹は「星投手の右足が高く上がると青い虫が飛び、青い葉に止まる」と発言。「消える魔球」の残り20%の正体がついに暴かれます。かくして、「消える魔球」は、1970年のペナントレースが開幕して中日・伴選手の放った併殺打と花形選手の一本足打法などにより、登場からわずか半年でプロ野球界から姿を消すことになったのです。

1 ダンボール箱は、風に弱い

輸送費用に大きく関わるので、ダンボール箱は丈夫でも軽くしなければなりません。そのため、強めの風が吹いている校庭で使用すると、風に弱い段ボール箱は、負けてしまいます。ボールゲームの的あてにするために2~3個積み重ねても倒れてしまうようなときや走の運動遊びでダンボール箱の位置を決めても動いてしまうようなときには、水を入れたペットボトルなどを重しにして、動かないようにするなどの工夫が必要です。段ボール箱の中に水を入れたペットボトルを入れておく方法もあります。

2 ダンボール箱は、水に弱い  

丈夫といっても紙でできているので保管状態が悪いとダンボール箱は水分を吸ってしまい、ふにょふにょになってしまいます。箱によっては、持ちやすいように手を入れる穴が開いていて持ち運びにも便利ですが、ふにょふにょでは持ちにくくもなってしまいます。校庭で使っている途中に雨が降ってきたら、段ボール箱が濡れないようにしなくてはなりません。どうしても濡れてしまったときは、乾かしたところで変形してしまっていたり丈夫でなくなっていることがあります。

段ボール箱は、箱として使うだけでなく、適当な大きさに加工したりぺっちゃんこのまま使ったりもできるので、体育の授業にとっては、経費のかからない便利グッズと言えます。しかし、「消える魔球」の”賞味期限”が半年だったことを考えると、同じ弱点を持つ段ボール箱もさほど長持ちするものではないと心得ておく方がいいです。給食でフルーツが出されることは頻繁にあるので、こまめに新しい段ボール箱に代えていきましょう。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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