自分のコースをまっすぐ走る方法

子供の学び走の運動遊び・走の運動,運動遊び,陸上運動系

そもそも人が、まっすぐ走ることは難しいです。

1年生を見ていると、線と線の間(自分のコース)を走るように指導しても、自分のすぐ横を走っている友達に吸い寄せられるように走っていきます。

「自分のコースをまっすぐ走る」意識よりも、「友達と一緒に走っている」ことそのものに楽しさを感じていたり、「友達とどっちが速いか」ハラハラドキドキしながら走ったりしていることが主な理由と考えられます。横を走っている友達との間が狭くなれば、自分と友達とどっちが前に出ているのか分かりやすいからです。「今、自分がリードしているかどうか、知りたい」のです。

これは、走るという運動に対して人が本能的に悦びを感じている部分なので、無理に直せませんし、また、その必要もありません。

1・2年生の走の運動遊びでは、いろいろな走り方を身に付ける学習なので、「コースの間を走る」ではなく、「線の上を走る」方法がオススメです。線の上をなぞって走る方が、簡単だからです。じょうろの水で引いたり、6~10m程度の長縄を組み合わせて地面に置いたりすれば、ラインカーでの線引きに苦労することなく、簡単に線を作ることもできます。また、「ドン・じゃんけん」などを取り入れてゲーム化したり、折り返しリレー遊びと組み合わせたりすることもできます。

「自分のコースからはみ出ないようにしてまっすぐ走る」という指導は、運動会の種目で取り上げられる「かけっこ」だけの話です。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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