「たかいたかい」をされるのを嫌がる子?

こども,子供のからだ発達,遊び

できなかったことができるようになる。何かができるようになったらガッツポーズをとりたくなり、「よっしゃ~っ!」と叫びたくもなりますね。

子供は大人より、できるようになったときの喜びが大きいので、よくはしゃぎます。喜びを味わうことができるからこそ、同じ動きを何度も楽しそうに繰り返します。そして、その感情に突き動かされて遊びながら動きをより高度なものにしていきます。

できるようになった動きが大人から見れば何だかくだらないことに見えても、それが子供の存在様式であるので、その動きも遊びとして捉える必要があります。くだらなく見えた動きが、ねらいから外れるようなら授業では取り上げませんが、その動きを経験することは、本人にとって大事なのです。

もう1つの遊びの行動動機となるのが、興奮することを楽しむという側面です。ハラハラドキドキするから遊ぶんだという考え方です。

例えば、赤ちゃんをあやす時の「たかいたかい」は、赤ちゃん自らができる遊びではありませんが、人にやってもらうことで、赤ちゃんは、自分の脳が揺れるめまいのような感覚を楽しんでいる遊びです。 自分の身長の何倍もの高さまで持ち上げられるので、本当は怖いのかもしれません。

しかし、実際に高いところから落ちた経験がなければ、高さと痛みの関係を考えることができません。大人は、「より高いところから落ちた方が、けがのリスクがより高いし、結果も、より痛い」ことを経験値としてもっています。

もし、過去に「たかいたかい」をされていて不幸にも落とされた経験のある子供だったら、「えっ? こんな背の高い人に、『たかいたかい』されんの、やだな~」と思うかも…。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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