学習カードとめあての関連性は深い

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体育の学習内容が「技能」と「態度」だけだった時代から、「子供が自分でめあてをもって運動に取り組む学習」が必要とされた平成10年版の学習指導要領にその内容が「学び方」として示されました。

「学び方」は、自ら学び自ら考える力を育成するため新たに設けられた指導内容で、20年版では「思考・判断」がそれを受け継ぎ、29年版からは「思考力・判断力・表現力等」の資質・能力にそれは該当します。

その指導内容の一つに「自分に合っためあてをもつ」ことがあるため、自分のパフォーマンスを記録するだけでなく、「めあて」の達成状況や次時の「めあて」を決める材料としての役割を学習カードには求めることができます。

体育では、「めあて」を毎時間もてるようにしますが、これが子供自身の「自分に合っためあて」となるためには、適切な指導とある程度の学習経験が必要となります。指導者が、「今日は、○○がめあてです。」と提示するのは、本当の「めあて」でなく、「ねらい」と言えます。

単元の最初から子供が主体的に「自分に合っためあて」をもつことは、ほぼ不可能です。そのため、そこまで導いていく役割も学習カードは担っています。

「自分に合っていないめあて」では達成の可能性が低くなるばかりか「達成できなかった自分は、ダメなんだ」という自己有能感を失わせる結果につながってしまうことがあります。指導者は「めあてが達成できたか」の結果ではなく「めあてをどう解決していったか」のプロセスを評価するように学習カードを使わなくてはなりません。  

なお、見学者用の学習カードがあると、ただダラダラと見ているだけの見学にならず「見学するときのめあて」がもてるようになり、振り返りの時間にそれを活用することもできるようになります。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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