ゲーム中に探せ! 「あいているところ」って、どこ?

子供の学び,学習内容ゲーム,ゴール型,ボール運動系,思考力・判断力・表現力等

ゴール型のゲームを見ていると、「あそこならパスが通るんだけどな~。」と感じる時があります。そんなとき、子供同士でも「もっと動いて!」「そっち、あいてるよ!」などと言葉をかけ合っています。

しかし、プレーしている子供たちは、「そう言われても、どこに行けばいいの???」と一生懸命考えていて頭が混乱し、そのまま時間だけが過ぎていきます。どこが「あいているところ」なのか分からず、子供たちはいつも困っているのです。

せっかく「あいているところ」を探して動いても、その時には次の局面になっていて「あいているところ」ではなくなっている場合もあります。つまり、ゴール型ゲームでやっかいなのは、ボールを持っている味方と敵の位置関係によって「あいているところ」が時々刻々と変わっていくために、いつでも「ここが、あいているところ」と決まっていないことです。このことが理解しにくい子供は、「さっき、『ここ』って言われたのに…」とポジショニングに自信がなくなり、動くことができなくなっていきます。

ゴール型では敵も味方もポジションを変えるため、「あいているところ」も変わっていきますが、ベースボール型は、守備体型がどんどん変わっていくようなゲームには、なりません。そのため「あいているところ」が分かりやすいという特性があります。ネット型も、およそ隊形は動かないため「あいているところ」がゴール型より認知しやすいと言えます。

ゴール型で「あいているところ」をイメージするためは、図面に示すなどして、「ここに敵がいた場合、どこにいたらパスがもらえそうかな?」など思考を刺激する発問をしていきます。ボールを持たないときの動きが大事になるので、「ボールを持っている味方とパスが欲しい自分との間に敵がいないところ」を図面で早く探せるようにしていきます。

その後、実際のゲームの中で自分自身が確かめていけるようにします。「あいているところ」についての知識を身に付けることで、「もっと動いて!」という言葉かけが、「『あいているところ』を探して、そこに動いたらパスをもらえるよ!」という意味合いであると理解できるようにしておくことが必要です。

ヒントは、週2回(月・金)アップロードされます。(令和4年4月1日現在)

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